2022/03/24
食品の衛生管理を適切に行うためには、湿度計センサーなどを全ての工程に設置する必要があります。一部の工程だけを監視していたとしても不良品の発生を防ぐことはできません。以前の食品業界では出荷前に一部の製品に対して抜き打ち検査を行うのが一般的でした。サンプルだけを検査するのは効率的ですが、不良品を見逃し出荷する可能性があります。
細菌が繁殖していたりウイルスが混入した食品を出荷すると、食中毒などのトラブルを引き起こします。温度や湿度が一定の条件を満たすと危険な細菌が食品中で繁殖し、不良品を食べた消費者は食中毒になります。例えば腸管出血性大腸菌は加熱が不十分な肉や野菜に付着しており、食後12時間から60時間ほどで激しい腹痛や血の混じった下痢などの症状を引き起こします。細菌は食品中で繁殖しますが、ウイルスは調理者を介して付着するという特徴があります。
ノロウイルスは加熱が不十分なカキなどの二枚貝に付着しており、食後1日から2日ほどで吐き気や下痢などの症状を引き起こします。食品の安全を守り食中毒を防ぐには、まず湿度計センサーなどを全ての工程に設置して衛生環境の監視を行うことが重要です。湿度計や温度計などのセンサーを使い全ての製品と工程を常に監視すれば、問題が起きても素早く対処できます。衛生環境を適切に保った上で必要に応じて加熱処理を行ったり、危険物の混入を防ぐための対策を講じます。
食品の衛生状態を良好に保つため湿度計や温度計などのセンサーは不可欠な装置です。